バンコクの屋台、撤去撤去の嵐。
この記事を見つけて、心底驚きました。
スクンビットだけじゃない! 10月3日にバンコク都内計5カ所の屋台街が撤去されていた。 | YINDEED MAGAZINE
バンコク市内の屋台群、しかも有名どころばかりが強制撤去により消滅したとのこと。
これまでにもちょくちょく屋台群の撤去は各地で行われ始めてきたみたいだけど、今回のは特に見逃せなかった。
なぜって、
記事中の3箇所、
・プラトゥーナム市場周辺
・ラチャダムリ通り
・BTSサイアム駅下
は私の当時の自宅から徒歩3分のところばかりで、いつもお世話になっていたところだから。
「あの思い出の味がもう食べられない、うわーん・・・( i _ i )」
というよりは、
「自分の記憶にあったあの雑多な光景が剥ぎ取られた」
「あの場所の、あの屋台でご飯を食べた、という記憶も一緒に持って行かれてしまった」
という気分です。
たまに当時の記憶を思い出して甘美な気持ちに浸ろうとも、
「でもあの光景は今は強制的に無くされたのだ」という事実にかき消されてしまう悲しさですね。
これから、もっともっと撤去が進められるんでしょうね。
政府は「街の美化」、とかなんとか言ってるけど、「屋台」というバンコクの一大価値をなくしたバンコクって魅力半減以下じゃないかしら。
いろんな人が言うようにあのカオスさがタイらしさであり、
ちょっと汚い場所で衛生的に心配なものを食べてみるというスリリングな、タイ旅行に欠かせない思い出づくりができるというのがまた楽しみであり、
何より、「地元の人と同じ空間で、地元のタイ人の日常を少しの間共有できる」のが屋台の醍醐味でもあったのよね。
屋台を楽しめるようになってきた暁には、ある意味タイをちょっとでも深く知った気になって優越感に浸れるのが、またなんとも言い難い「タイにいる」楽しさだったのにな。
寂しいを通り越して、虚無感だな、これは。